Taste of Tech Topics

Acroquest Technology株式会社のエンジニアが書く技術ブログ

Elastic{ON} TOUR Tokyo 2019に参加してきました!!

こんにちは。ノムラです。
昨日虎ノ門でおこなわれたElastic{ON} TOUR Tokyo 2019に参加してきました!
www.elastic.co

Elastic{ON} Tourは、世界各地を回って行われるElastic最大のカンファレンスで、
今回も様々な最新情報や、ユーザー事例など盛りだくさんでした。

また、アクロクエストはスポンサーとしてブース出展させていただきました!

イベント概要

大まかなコンテンツは下記の通りです。

  • 基調講演
  • 午前のセッション
    1. Elastic Stackの進化
    2. ロギング、メトリック、APM:The Operations Trifecta
    3. _searchをシンプルに:Elastic App Search
  • ランチ(LT)
  • 午後のセッション
    1. Elastic Stackを使ったエンドツーエンドのセキュリティ分析
    2. Canvasで作成するリアルタイムなインフォグラフィック
    3. アーキテクチャーのベストプラクティスと"落とし穴"
    4. 機械学習ディープダイブ
  • ユーザー事例紹介
    1. Elasticを利用したリコーグループのIT基盤の見える化
    2. 水環境の持続を支えるプラットフォーム Water Business Cloudにおける活用と今後展開
  • クロージング
    1. Elastic サポート徹底活用術
    2. 閉会&ハッピーアワー

この中から個人的に面白い!と思ったものをいくつか紹介していきたいと思います。

基調講演

このパートは大まかには下記の3点

  1. 各種ソリューションの話
  2. Cross Cluster Search(CCS)、Cross Cluster Replication(CCR)の話
  3. Security機能の一部がBASICライセンスで利用可能になった話

が中心でした。

各種ソリューションの話

ここでのソリューションとは、Elastic社が各ユースケース毎に提供している機能、または追加アプリケーションのことです。
Logs、Infra UI、APM等のViewをKibanaに一元化することで、Elasticsearchの主要なユースケースであるログ分析を統合的に可視化できるようになり、「Observability」が高くなったという話でした。
個人的には、以前Logs + Infra UIのソリューションがあれば、と思うことがあったためはやくバージョンアップして効果を実感してみたいと思いました。

Cross Cluster Search(CCS)、Cross Cluster Replication(CCR)の話

複数クラスタをまたいで検索することが可能なCross Cluster Search(CCS)と、別クラスタにデータをレプリケーションするCross Cluster Replication(CCR)についての話でした。

機能の概要や、想定するユースケースについて、Elasticsearchの松本氏がデモを交えてプレゼンしました。

CCRについては以下のブログが詳しいです。
www.elastic.co

今までは1つの大規模なクラスタですべてのユースケースに対応する必要がありました。
それがCCS、CCRの実現によりユースケース毎にクラスタを分割することが可能になります。

その中で、必要に応じてクラスタ間を横断で検索することもできるようになりました。

Security機能の一部がBASICライセンスで利用可能になった話

6.8または7.1以降ではSecurity機能の一部がBASICライセンスで利用可能になりました。
とくに認証機能はかなりニーズのある機能なので嬉しいです。

_searchをシンプルに:Elastic App Search

App Searchは、Elastic CloudのSaaS製品群のひとつで、検索エンジンをカスタマイズして簡単に実装することができます。
UIが非常に直感的で、同義語の設定を画面からおこなえるなど、拡張性も高い印象です。

この発表では特に検索スコアチューニングがGUI上から簡単に試行錯誤できるところに魅力を感じました。
検索アプリのシステム構成によってはスコアチューニングの度にアプリのビルドが必要になる場合があり、試行錯誤のハードルが高いことがあるためです。

LT

ランチ時間には、Elastic Certified Engineerである吉岡がLTをおこないました。
タイトルは「『Elastic Stack導入による検索高速化』~爆速を実現するための3つのポイント~」です。
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大盛況でした。やはり「検索を高速化する」というのは、課題感として持っているかたが多かったように思います。

Canvasで作成するリアルタイムなインフォグラフィック

Canvasの概要については、Kibana Canvasを使ってみた - Taste of Tech Topicsの記事をご参照ください。

Kibanaの創始者であるラシッドさんの発表でした。
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Canvasは、チャートやマークダウン、画像などの要素を自在に配置・カスタマイズでき、
Kibanaで表現可能な幅が大きく広がります。(ラシッドさんのプレゼンテーションもCanvasで作られていました。)


ユーザ事例紹介

今回事例として

  1. Elasticを利用したリコーグループのIT基盤の見える化
  2. 水環境の持続を支えるプラットフォーム Water Business Cloudにおける活用と今後展開

の2つの発表がありました。

Elasticを利用したリコーグループのIT基盤の見える化

4TB/Dayの大量データを捌くデータ基盤を、少人数のチームで運用。
大企業であるほど、データ収集のハードルが高くなりがちですが、そこにチャレンジした面白い事例でした。

水環境の持続を支えるプラットフォーム Water Business Cloudにおける活用と今後展開

水回りの社会資本インフラシステムの監視・運用の話でした。

SLACanvasで可視化してエンドユーザからもサービスの状態を見ることができるところが面白いと思いました。
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ハッピーアワー

AMAで質問したり、色々な方と話をさせてもらいました。
個人的にはAMAでApp Searchの仕組みの話を聞くことができて、良かったです。


集うElastic Certified Engineer


まとめ

EasticStackの各種ソリューションがかなりの速度で充実してきたことを改めて感じました。
今後も最新情報をキャッチアップし続けていきたいと思います。

(あとラシッドさんを生で見れたの嬉しかったです)
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