Taste of Tech Topics

Acroquest Technology株式会社のエンジニアが書く技術ブログ

Elastic Stack 6.0GAがリリースされました。

皆さんこんにちは
IBIS2017に参加した@です。

本日、Elastic Stack 6.0のGAがリリースされました。
そこで、今回の記事では、Elastic Stack 6.0GAの注目の機能を簡単に紹介します。

ちなみに、以前、Elastic Stack 6.0に関係する記事として、Elastic Stackの6.0のBeta版の紹介をしました。

acro-engineer.hatenablog.com

また、今回のElastic Stack 6.0GAについて公式からElastic Stack 6.0GAの紹介を次のサイトで行っています。
より詳細なElastic Stack 6.0 GAの変更点はこちらを確認してください。

Elastic Stack 6.0.0 GA is Released | Elastic

Elasticsearch

Elasticsearchの6.0GAでは主に検索やセキュリティ部分に改善が入りました。
Elasticsearchの検索性能が改善され、より検索が高速化しました。

また、5.6→6.xへのメジャーアップグレードに対してのRolling Upgrade機能が追加されています。
そのため、ダウンタイムなしでElastic Stackのアップグレードを実現できます。

更にセキュリティ機能で使われている標準のパスワード"changeme"がBeta版と同じく使われなくなっています。
標準のパスワードの代わりに自分自身で事前にパスワードを設定する必要があります。

Beta版ではありますが、Elastic Stack 6.0 Beta版紹介の記事で試しています。

Kibana

Kibanaの6.0GAで特に面白いと思っている機能・改善は次の4点です。

  1. Dashboardの自身のレイアウト、カラーの改善
  2. CSVのExport機能
  3. Full Screen機能のDashboard
  4. Watcher UI

Full Screen機能やDashboardの改善などのUI/UXの変化やKibana上から他のプロダクトを使いやすいようになりました。
まず、Metricbeatを使ってKIbanaで可視化しましたが、デザインが5.xより洗練されています。

f:id:acro-engineer:20171115102106j:plain

また、Elasticsearchに投入されているデータのCSVのExportについては従来まで
別のプラグインをインストールしなければ、CSV形式でデータを出力できませんでした。
Kibana6.0 GAからデフォルトでCSVのExport機能が入るようになっています。

そして、Watcherのクエリを簡単に作成できます。これまではJSONによるクエリを記述する必要がありました。
Kibana6.0からはWatcher UIを利用することでGUIでWatcherの操作・設定が可能となっています。

Elastic Stack 6.0 Beta版の記事で挑戦しましたがElasticsearchのクエリで記述する形式と比較して、非常に簡単でした。

Logstash

Logstashの6.0GAで特に注目しているのは、Pipeline Visualizerです。
Pileline Visualizerを使うことで、Logstashの処理の全体的な流れや各処理時間を
KibanaのMonitoringから確認できます。βの頃のPipeline Visualizerの写真ですが、次の通りです。

f:id:acro-engineer:20171115095623p:plain

Beta版のPipeline Visualizerを試しに利用しましたが、デバッグの際に非常に便利だと感じています。

Beats

Beatsの6.0GAで特に注目している機能は2つあります。

  1. Filebeatを利用したKubernetesのメトリック取得
  2. Audit Beatのリリース

まず、Filebeatを利用したKubernetesのメトリック取得が可能となりました。
KubernetesはDockerのオーケストレーションを行うソフトウェアです。そのKubernetesから情報をBeatsで簡単に取得し、Elastic Stackで分析できます。
そのため、Kubernetesの情報をBeatsでどこまでとれるのか、個人的には気になるところです。

そして、Auditbeatはファイルの改竄検知ができるBeatで、作成ファイル数や修正ファイル数を取得できます。
このBeatの利用により、期待しないファイルの編集が行われたかどうかをElasticsearchで監視することができます。

こちらは以前、Elastic Stack 6.0 Beta版紹介の記事で使用しました。

最後に

待ちに待ったElastic Stack 6.0GAがリリースされました。
これから使い倒していきます!

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