こんにちは、ツカノ(@snuffkin)です。
この記事はElasticsearch Advent Calendar 2014の21日目です。
20日目はjtodoさんの「Spark on elasticsearch-hadoop トライアル」でした。
さて、以前、「Elasticsearchソースコードリーディング~内部構造把握の第一歩~」と題してElasticsearchのスレッド構成といった内部構造の話を書きましたが、今回もまた、似たような話です。
今回はElasticsearchの設定ファイルについてです。
1.ノード名について
Elasticsearchのデフォルトのログフォーマットでは、ノード名が出力されます。クラスタで運用することも考えると、ノード名って重要ですよね。ノード名の設定方法については、公式ページに記載があります。
ここで面白いのが、設定を省略した場合の動きです。Marvelのキャラクター名からランダムで設定されるそうです。
githubにある設定を実際に見てみましょう。
2826個も名前が書いてあります。
ざっと見ると、Iron ManとかX-Manとかって名前がありますね。運が良ければ(?)あなたのノード名が「Iron Man」になるかもしれません。
この設定ファイルには、以下のような名前も書いてありますね。日本っぽい名前だけれど、私はMarvelは良く分からないので、Marvelの何に由来しているのか分かりません。。。
- Kimura
- Mariko Yashida
- Mikado
- Shingen Harada
- Shirow Ishihara
- Sushi
- Yukio
こういうノード名が付く可能性があるんですね。
2.設定ファイルのフォーマット、読み込む順序
Elasticsearchの設定ファイルはjson形式でもyaml形式でもproperty形式でも書け、結構便利ですね。
設定ファイルも「elasticsearch.拡張子」と書いてconfigディレクトリに置けば勝手に読んでくれます。
どんな風に読み込んでいるのか気になったので、コードを読んでみました。
ElasticsearchのInternalSettingsPreparerクラスを読むと、以下のようなコードが書いてあります。
try { settingsBuilder.loadFromUrl(environment.resolveConfig("elasticsearch.yml")); } catch (FailedToResolveConfigException e) { // ignore } catch (NoClassDefFoundError e) { // ignore, no yaml } try { settingsBuilder.loadFromUrl(environment.resolveConfig("elasticsearch.json")); } catch (FailedToResolveConfigException e) { // ignore } try { settingsBuilder.loadFromUrl(environment.resolveConfig("elasticsearch.properties")); } catch (FailedToResolveConfigException e) { // ignore }
「elasticsearch.json→elasticsearch.yml→elasticsearch.properties」の順序で設定ファイルを探して、読み込んでいるんですね。
同じ設定を記述した場合は、後から記載した設定で上書きされるので、設定ファイルの優先順序は以下のようになります。
- elasticsearch.properties
- elasticsearch.json
- elasticsearch.yml
また、yamlやjsonで階層構造で設定を記述した場合は、階層を「.」でつないだ設定名になります。
例えば、json形式で以下の2つのケースは同じ設定で、Elasticsearch内部では、「node.name」として扱われます。
{ "node" : { "name" : "json" } }
{ "node.name" : "json" }
yaml形式で設定を記述するときも、同様に階層を「.」でつないだ設定名になります。
property形式の場合は「node.name=json」のように記載するしかないですね。
設定ファイルを記述する際の参考になればと思います。ちょっとした小ネタでした。
それではまた~
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