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Acroquest Technology株式会社のエンジニアが書く技術ブログ

Claude 3.5 Sonnet + 新機能「Artifacts」でCSVから簡単データ分析

はじめに

こんにちは。7月に入り、蓮の花が咲く季節が近づいてきましたね。
4年目エンジニアの小林です。

最近、2024年6月21日にAnthoropic社からリリースされた、「Claude 3.5 Sonnet」で利用できるArtifactsという機能が注目されています。
この記事では、Artifactsを使ってCSVからグラフを生成してみます。

Claude 3.5 SonnetおよびArtifacts機能の概要

Claude 3.5 Sonnetは、Anthropic社が開発した最新の生成AIモデルで、低コストながら高い性能を持つモデルとして話題になっています。
そして、中でも注目されているのがClaude 3.5 Sonnetで使用可能なArtifactsという機能です。
この機能を使用することで、ユーザーはClaude 3.5 Sonnetとの対話を通じて視覚的にコンテンツを作成・管理することができます。
Aritifacts機能は現在、無料版アカウントでも使用可能です。
www.anthropic.com

グラフ作成を試してみた

では早速、Artifacts機能で、CSVファイルからのグラフ作成を試していきます。
今回データの題材には、神奈川県が公開している新型コロナウイルスの年代別感染者数に関するCSVファイルを使用しました。
www.pref.kanagawa.jp

Artifacts機能の利用手順

初めにClaudeにログインします。
Feature Previewを選択するとAritifacts機能のトグルがあるので、Onに変更すれば準備は完了です。
あとは、モデル選択で「Claude 3.5 Sonnet」を選択してチャットを開始していきます。

CSVデータからグラフを作成する

まずは、シンプルにCSVファイルからグラフを出力してみましょう。
CSVファイルには日ごとにおける各年代の感染者数データが含まれているので、特定の日付のグラフを出力させてみます。

添付データは、神奈川県の年代別新規感染者数の推移です。 
横軸を年代、縦軸を感染者数として2023年4月1日の感染者数のグラフを作成してください。


このようにチャット画面内で、プレビューとして指示したグラフが表示されていますね。

グラフをカスタマイズする

せっかくなので、対話しながらグラフをカスタマイズしていきましょう。
まずは、日ごとの推移がわかるように、感染者数の推移を年代ごとに折れ線グラフで出力させてみます。

年代ごとに、日付による感染者数の推移を折れ線グラフで表示させてください。 
表示期間は2023年4月1日~2023年4月30日としてください。


期待するグラフが出力されましたが、折れ線の数が多く、少し見づらいですね。
そこで、トグルによる表示ON/OFFと、ついでに表示期間も選択式にしてみましょう。

折れ線の本数が多いので、各年代を選択できるトグルを用意して、トグルがONの年代だけが表示されるようにしてもらえますか? 
また、表示期間も2023年4月の中で選択できるようにしてください。


トグルではなくチェックボックスが表示されましたが、だいぶ使いやすいグラフになりました!
最後に、デザインについてもざっくりと改善を依頼してみます。

最後に、機能はそのままで全体的にモダンなデザインにしてもらえますか?

最初からここまで、ものの10分でモダンなデザインのグラフを作成することができました。
感動ですね!
また、チャット内で作成された成果物は過去ログからすべて見ることができるので、前に作成したものの方が良かった、、なんて場合でも安心です。
Artifacts機能で出力される内容は、コンテンツ内容に応じて.tsx、.html、.svgなど様々なファイル形式でダウンロードやコピーができます。

まとめ

Claude 3.5 Sonnetの新機能「Artifacts」を使ってみて、簡単にグラフを作成&カスタマイズできることに驚きました。
指示した内容が、リアルタイムで形として見ることができるのは、かなり使いやすいですね。
グラフ作成以外でも、アプリやゲーム作成など 様々な用途で力を発揮する機能なので、是非試してみてはいかがでしょうか。

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