はじめに
こんにちは、イワツカです。
最近は湿度と気温が高く蒸し暑いので海やプールで涼みたいものですね。
さて今回は、OpenAIからChatGPTのExcelデータの分析機能が進化したという発表があったので、OneDrive上のファイルをもとにExcelデータをどのように分析できるのか試してみます。
概要
今回、ChatGPTにデータ分析機能の強化として以下2点の新機能が発表されました。
・OneDrive・Google Driveからファイル連携
・テーブルデータをプロンプトによってインタラクティブに操作できるようになった。
Google Drive・Microsoft OneDriveからのファイル連携
今までファイルを直接アップロードするしかChatGPTに読み込ませる方法がなかったのが、Google Drive・Microsoft OneDriveをChatGPTと連携させて、ファイルを読み込ませることができるようになりました。
https://openai.com/index/improvements-to-data-analysis-in-chatgpt/
テーブルデータのインタラクティブな操作
ChatGPT PlusやChatGPT Team、ChatGPT Enterpriseユーザー向けですが、ChatGPTに連携したファイルの表データをプロンプトを通してインタラクティブに編集したり、グラフを作成したりできるようになりました。
今までだと、一度読み込ませたデータはプロンプトで変更はできますが、別ファイルとして出力させて、中身を確認するためにはダウンロードする必要がありました。
それが、今回画面にデータを表示しながら操作できるようになり、より直感的にプロンプトで分析できるようになりました。
この記事で試すこと
この記事ではOneDriveとの連携方法や実際にOneDriveからファイルをアップロードし、テーブルの操作や図の生成を通してデータを分析してみます。
題材は都道府県別の日本の人口を扱い、どのような人口変化があるのかを見ていきます。
OneDriveとの連携方法
ChatGPTとOneDriveの連携は以下の4ステップで可能です。
1. アップロード方法を選択
2. 接続するMicrosoft OneDriveを選択する
3. Microsoftアカウントでサインインする ※既にサインイン済の場合は不要
4. OneDriveへのアクセスを許可
それでは、具体的な方法を順に見ていきます。
アップロード方法を選択
ChatGPTの画面のメッセージ入力欄の左にあるアップロードボタンを押すと、アップロード方法を選択できます。
OneDriveとの連携を行っていない場合は、下図のようにOneDriveとの接続という項目が現れるのでそれを選択してください。
接続するMicrosoft OneDriveを選択する
Microsoft OneDriveには個人用(personal)と仕事/学校用(work/school)があるので、利用する方のOneDriveを選択してください。
Microsoftアカウントでサインインする
Microsoftアカウントにサインインしていない場合は下図の画面に遷移するので、サインインしてください。
既にサインインしている場合はこの画面は出てきません。
OneDriveへのアクセスを許可
最後にChatGPTからOneDriveへのアクセスを許可すれば連携完了です。
OneDriveからファイルをアップロードしてみる
OneDriveとの連携ができたので、実際にOneDriveにあるファイルを直接ChatGPTにアップロードしてみます。
方法はコンピューターからアップロードする場合と同様、チャット入力欄の左側にあるアップロードボタンからできます。
ポップアップする画面からファイルを選択すればアップロードは完了です。
ChatGPTでデータ分析する
今回使用するのは、都道府県ごとの人口データが載ったExcelファイルです。2013年と2023年のシートがあります。
アップロードされたExcelのテーブルを見る
まずは特に指示を与えずにChatGPTにファイルのみ与えます。
すると、インタラクティブなテーブルが生成されます。
データの分析機能のアップデートにより、Excelファイルの複数のシートも切り替えて見えるようになっています。
また、テーブルの右上のボタンから拡大したテーブルを見ることができます。
これにより画面左側に分析中のテーブル、右側にデータを操作するためのチャット画面という配置になり、以前よりもデータ分析がしやすくなっています。
テーブルをプロンプトから操作
次に2013年から2023年までの10年間で人口が増えている都道府県を見てみます。
入力したプロンプトはこちらです。
2013年よりも2023年の方が多い都道府県に絞って
出力は、人口が増えた都道府県のみのテーブルとなりました。
グラフを出力
最後に日本全国の年齢別の人口変化をグラフとして見てみます。
入力プロンプトはこちらです。
日本全体の人口について年齢別に2013年から2023年への変化が分かるグラフを作成して
出力として、年齢別の人口変化グラフが生成されました。
左から順に、15歳未満、15-64歳、65歳以上について2013年と2023年が比較できるグラフになっています。
インタラクティブに操作できるようになっており、右上にあるボタンから色を変更することができます。
まとめ
まとめ
OneDriveとの連携により、ファイルをChatGPTに連携することが簡単になりました。
加えて、データ分析機能の改善により自然言語だけで自由にデータ分析をできるようになり、便利になりました。
データの分析やグラフ描画などを色々と試してみると、例えば、複数のグラフを描画させた場合に、グラフ次第ではインタラクティブな操作がうまくできないケースなどもありましたが、生成AIの可能性を感じられる機能だと思いました。
プログラミングやExcelの知識が無くてもデータ分析ができるので、ぜひ試してみてください。
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