カメラ好き機械学習エンジニアの@yktm31です。

ChatGPTは便利ですが、プロンプトの内容でいかに質問・指示するかで、その精度はだいぶ変わってきます。
うまく質問・指示するのは、工夫が必要だったりしますが、そこで役立つのが、「Prompt Perfect」というプラグインです。

Prompt Perfectは、ChatGPTへのプロンプトの内容を自動で改善してくれるプラグインです。
本記事では、その使い方や効果について、試していきます。

プラグインを有効化
使い方
Prompt Perfectの補完内容
注意点
まとめ

プラグインを有効化

1) プラグインを有効化するため、Plugin storeからインストールします。

2) インストール後、メールアドレスの登録か、Googleアカウントでの認証が必要になります。

3) チャット立ち上げ時に、プラグインを有効化します。

使い方

基本の使い方

使い方は、プロンプトに「perfect」を付けるだけです。

WebAssembly（WASM）についてざっくりとした質問を、Prompt Perfectを使って聞いてみます。

Prompt Perfectが、「詳細に回答する」「強みと弱みはなにか」など回答の観点を補ってくれています。また、「WASM」と入力した内容を、「WebAssembly（WASM）」と認識して、より正確なプロンプトにしてくれています。

改良後のプロンプト

What are your thoughts on WebAssembly (WASM)?
Please provide a thorough and detailed response, discussing its strengths, weaknesses, and potential applications.

改良後のプロンプト (日本語訳)

WebAssembly (WASM) についてどう思いますか?  
その長所・短所、利用用途について、完璧かつ詳細に、回答を提供してください。

ただし、このままでは英語で回答が返ってきてしまいます。

日本語で回答させる

先ほどの質問を、日本語で回答するように伝えて試してみます。

期待通り日本語での回答を得られました。

もう一つ試してみる

別の質問もして、動きを見てみます。

こちらも、プロンプトが自動改善されています。

量子コンピュータでできることや制限など、「どうなの？」という曖昧な質問部分を、明確な観点に置き換えてくれています。

Prompt Perfectの補完内容

Prompt Perfectは、大きく2つの点で、プロンプトを改良してくれるようです。

1つは、なるべく広く、かつ詳細な情報を出すようにすることです。
例えば、「provide a thorough and detailed response」というプロンプト部分にあたります。
他に試した際は、「comprehensive information（網羅的な情報）」というようなプロンプトが補完されていました。

もうひとつは、観点の補完です。
例えば、「強み・弱み」という観点を出してもらうとか、「セキュリティ」「パフォーマンス」というようなものです。

この2つの命令が、プロンプトに補完されることで、より詳細で具体的な回答を得ることができるようになるようです。

あいまいな質問や、抽象的な質問に対し、これら2つのポイントで、自動補完してくれることが分かりました。