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Acroquest Technology株式会社のエンジニアが書く技術ブログ

Elastic{ON} 2017 3日目 | Closing Keynote:Elasticsearch活用で、よりよい世界を作る #elasticon

Elastic{ON}2017 レポートのまとめはこちら!!

こんにちは、nakaです!

Opening Keynoteでの興奮から始まったElastic{ON}も
最終日となってしまいました。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますね!

私からは、最後のセッション
「Closing Keynote」セッションについて
フィードバックします。
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Closing Keynoteセッションは他のセッション以上に、
メッセージ性の強いセッションでした。

言葉で伝えるのが難しいのですが、私が受け取ったメッセージは、
「世界で起きている社会問題に対し、
Elasticsearchを適用することで、今までと違う方法で改善アプローチができ、
世界をよりよくできる大きな可能性がある」
というものです。


なかなかこれだけでは伝わらないですよね。。
以下詳細をレポートします。

「Cause Award」受賞3社より、プレゼン

このセッションでは、「Cause Award」を受賞した3社それぞれが
自社の取り組みついてと、Elasticsearchを
どう活用しているのかのプレゼンをしてもらいました。

安全保障の課題をElasticsearchで改善する:IST Research

IST Researchはアフガンなどの危険地域の安全保障の課題に取り組む会社です。

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特にPULSEというプラットフォームを提供しており、
これは、世界でまだ日の目が当たっていない情報に対し、
収集、分析、可視化するシステムです。
その情報プラットフォームの基盤にElasticsearchを用いています。
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現地の人への取材などから、TwitterなどのSNSまで
様々な情報を一か所のElasticsearchデータセンタに集約し、
分析可能にしているとのことでした。

校内暴力やいじめをElasticsearchを用いて減らす:NoSchoolViolence.com

2社目は、NoSchoolViolence.com社からのプレゼン。

校内暴力やいじめに対し、実際に起きる前に防ぐこと、
また現状起きてしまっている暴力やいじめの数を
減らすための活動を行っている会社です。
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Lanternというソフトウェアを開発し、課題に取り組んでいます。
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Lanternはどのような行動をする人が、
犯罪となる行動をしやすいのかを明らかにする
検索プラットフォームです。

デモでは、以下左の写真にある検索窓に、
「レザージャケットを着ている」
「銃を持っている」
「彼女に振られた」
「家族が借金をしている」
という内容を以下の検索窓に入れて検索すると、
左の写真のように、「weapons use」のRisk scoreがhighであると出てきます。

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これを使うことで、
あらかじめ犯罪につながる行動を減らすよう教育し、
事前に犯罪を減らすことに取り組んでいます。

Elasticsearch活用で、エボラ出血熱撲滅:eHealth Africa

3社目はeHealth Africa社から、
エボラ出血熱の用の緊急時コールセンタを、
Elasticsearchを用いて実現したというプレゼンです。
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以下がKibanaプラグインとして開発されている、
コールセンタの画面です。
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この仕組みを用いることで、
500万件以上の電話に対し、対処することができています。


どれも、世界が抱える社会的問題に対し、
Elasticsearchという先端技術を用いて、
今まで解決できなかった問題を解決に導く取り組みでした。

この3社のプレゼンがあったので、
「世界で起きている社会問題に対し、
Elasticsearchを適用することで、今までと違う方法で改善アプローチができ、
世界をよりよくできる大きな可能性がある」
と感じたのですよね。

Elasticsearchの世界を変える力はすごいなと素直に思いました。

最後に

Closing Keynoteの最後には、
Steven氏、Uri氏、Simon氏へのフリー質問タイム。
※実はCTOのShay Banon氏は事情があり参加できませんでした。

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質問は、各自が好きな機能や、質問が飛び交いました。

ただこれを見て感じたのは、
ShayBanon氏がカンファレンスにいられなくなった時に、
当然のように、周りがサポートし、
Elstic{ON}を成功に導いていたことです。

Elastic{ON}でのセッションの一つで、
リモート開発をしているのではない、
分散開発をしているんだというメッセージを
発していたセッションがありました。

その通りで、それぞれが考え、行動し、
お互いをサポートして分散して開発する文化があるからこそ、
成し遂げられたのではないかと思いました。

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この3日間、生でElastic{ON}に触れられたことで、
新しい技術や機能はもちろん、
Elastic社の文化や、Elasticsearchの熱量を感じることができました。

ENdoSnipeはElasticsearchをベースにしているため、
Elasticsearchが進化する分、ENdoSnipeも進化させていきます。
今回得たヒントで進化するENdoSnipeを見せられるのが楽しみです

ぜひまた来年も来たいですね。
よりElastic{ON}を面白くするために、
日本でElasticsearchを盛り上げねば!頑張ります。
See you again!
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Elastic{ON}2017 レポートのまとめはこちら!!

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