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Acroquest Technology株式会社のエンジニアが書く技術ブログ

CVPR2020参加記「本会議に参加、面白い論文が増えた」 #cvpr2020

皆さんこんにちは
@tereka114です。
CVPRの本会議が一通り終了して落ち着いたので、その内容を紹介していきます。

※CVPR2020については、次のリンクをご覧ください。
acro-engineer.hatenablog.com

Opening

Openingでは、参加者の統計情報やAwardなどが紹介されていきます。
ここは主要な統計情報を紹介します。
参加者数は7000人程度で、2年前のCVPRと同程度です。やはり、コロナウィルスの影響が出ています。

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参加者と異なり、論文数は今年も上昇しています。
Oral/Posterへの参加者は純粋に論文の品質で決まるそうで、採択率は下がっています。
1467本の論文が採択されているため、この中から面白い論文を探し出し、チェックしていく必要があります。
(全てチェックするのはやはり無理でした)

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国別の著者数です。圧倒的に中国とアメリカが多いです。
日本は1.7%程度の著者数で大きく開きがありますね。

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提出された論文の領域の一覧です。
今年から、AIの説明に関するExplainable AIやFairnessといったAIの公平性に焦点を当てたものも一分野として成立しています。
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参加してみて感じたこととして、特にTransfer Learningあたりは増えたと感じています。
これに類するOralのセッションが3つ開催されていました。

Oral/Poster

毎年のCVPR同様、OralとPosterがあります。
Oralでは、5分間の発表が行われ、Posterでは1分の発表が行われます。
どちらも収録済の動画を選び、各自見ていく形式での開催方式です。

動画を見るだけならば、実はPDT時間で参加する必要はなく、任意の時間で見ることも可能です。
今年参加して感じたこととして、昔からのImageNetで精度が上がった、もしくは、ブロック芸のような論文は減りつつある印象です。
Oralには、Transfer Learning、弱教師なし学習、その他学習系のトリックも含まれており、非常に面白い論文も多かったです。

私自身が特に面白いと感じた論文は次のとおりです。

  • Erasing Integrated Learning: A Simple Yet Effective Approach for Weakly Supervised Object Localization
  • Few-Shot Pill Recognition
  • BBN: Bilateral-Branch Network With Cumulative Learning for Long-Tailed Visual Recognition
  • Don’t Hit Me! Glass Detection in Real-world Scenes
  • ActBERT: Learning Global-Local Video-Text Representations

※「Erasing Integrated Learning: A Simple Yet Effective Approach for Weakly Supervised Object Localization」は「第三回 全日本コンピュータビジョン勉強会(前編)」で紹介する予定です。
kantocv.connpass.com

KeyNote

今年は、KeyNoteがありました。
2年前にCVPRに参加した際にはなかったコンテンツだったように感じます。
KeyNoteとして、Microsoft社のChief Executive OfficerであるSatya Nadella氏とAmazonのVice PresidentのCharlie Bell氏のインタビューが別々にありました。
コロナウィルス下の変化、各社でのComputer Visionへ期待することの話があり、実社会と改めて近い分野であることを実感しました。

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最後に

CVPR2020参加前はどうなるのだろうと思っていたところもありました。
現地の会場でなくても、論文を一気に読むことができ、トレンドを吸収できるのはやはりいいものだと思いました。
しかし、現地の雰囲気から感じられるものもあるので、無事にコロナが収まれば、来年は現地で参加したいと思っています。

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