最近、デザインツールのCanvaが、気になって色々試しています。
そこで今回、ChatGPTとCanvaを使って、どれだけ簡単にきれいなスライドを作れるか試してみました。
Canvaとは
Canvaは、簡単にスタイリッシュなスライドや画像等を作成できる、デザインツールです。
テンプレートや素材が豊富にあり、デザイン知識がなくても、質の高いコンテンツを作ることができます。
基本的に無料で使えるのですが、有料契約(Canva Pro)にすると、生成AIでさらに強力にデザインをサポートしてもらえます。
今回利用するのは、「Docs to Decks」と「Text to Image」という機能です。
それらの機能を利用すれば、文章から簡単にデザインを作成することができます。
ただ今回は、そのデザインのベースとなる文章自体も、ChatGPTで自動生成して、どこまで簡単にスライドを作れるか試してみたいと思います。
文章をChatGPTで生成、デザインをCanva Proで生成したらどんなものが出来上がるのか。
早速試していきます。
ChatGPTとCanvaで、プレゼンスライドのデザインを作成する
アクロクエストは、ChatGPTを活用したサービスをいくつか展開しています。
それらのサービスを紹介するためのスライドをゴールとして、スライドを作っていきたいと思います。
流れとしては、以下の4ステップです。
1. 情報収集
「Webpilot」というChatGPTプラグインを利用して、Web上の情報を集めます。
www.webpilot.ai
2. スライドのコンテンツを整理する
情報を集めたら、スライドの枚数を指定し、各スライドに入れる内容をChatGPTに整理してもらいます。
3. 画像生成
文字だけのスライドにならないよう、Canvaの「Text to Image」で画像を生成します。
画像を生成するための文章は、スライドの内容を踏まえChatGPTに作ってもらいます。
4. スライド自動デザイン
最後に、ここまで作成したスライドの内容と画像を「Docs to Decks」に渡し、スライドを自動デザインしてもらいます。
それでは、実際にやっていきます。
1. 情報収集
まずはスライド作成のための、情報を収集していきます。
ChatGPTプラグイン「Webpilot」を利用して、Web上の情報をまとめます。
www.webpilot.ai
アクロクエストの事業HPや製品HPの情報をChatGPTにまとめてもらいます。 www.acroquest.co.jp
2. スライドのコンテンツを整理する
情報は集められたので、次にスライドに入れるタイトルやメッセージに落とし込んでもらいます。
Canvaの「Docs to Decks」で文章からスライドにする際は、文字の大きさ等の装飾をベースにレイアウトが決まります。
なので、マークダウンでフォーマットを指定して、整理してもらいます。
なかなかしっかり整理されていると思います。
3. 画像生成
文字だけでは味気ないので、スライドに入れる画像も自動生成してみましょう。
画像の生成AIは、Stable Diffusionが有名ですが、Canva Proにも「text-to-image」という文章から画像を生成するサービスがあります。
まず使い方を確認します。
①Canvaの「アプリ」から「text-to-image」を選択します。
②アプリを開くと文書を入力する画面になるので、イメージする文書を入力し、「イメージを作成」をクリックするだけで画像が生成されます。
③試しに「サーフィンする猫」という画像を生成してもらいました。
では、スライドに入れる画像生成のための文章を、ChatGPTに作ってもらいましょう。
生成された文章をもとに、いくつか画像を生成してみます。
時々解釈が難しい画像もありますが、おおむねテーマに沿っている感じがします。
4. スライド自動デザイン
最後に、実際のパワーポイントを生成していきます。 Canva Proの「Docs to Decks」を開き、「2. スライドのコンテンツを整理する」で生成した文章を入力します。
次に、「3. 画像生成」で生成した画像を、挿入します。
画面右上の「変換」をクリックすると、パワーポイントのデザイン案が出てきます。
以下、最終的に生成したスライドです。
まとめ
製品紹介のスライドを、文章もデザインもほぼ考えずに作ることができました。
細かい所を見れば、もっとこうしたいという点は、見つかります。
ただ、生成AIだけでここまで作れるのは便利だと思いました。
そして、今回利用したCanvaの生成AIでできることは、まだまだたくさんあり、今後もアップデートがあるようです。
今後のアップデートに期待したいです。 ではまた。
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