近頃、いろいろなプロテイン飲料を試しているkonnoです。
今のところバナナ風味が一番好みです!!
ChatGPTは明確な指示を与えるほど、精度の高い回答を返してくれるといわれています。
しかし、そもそも明確な指示を与えられるほど、ゴールがイメージできていないという場合もあるでしょう。
今回は、たとえ私たち人間のゴールイメージが曖昧であっても、ChatGPTから明確なゴールが得られるという「ゴールシークプロンプト」を使ってみたいと思います。
ゴールシークプロンプトとは?
そもそも、ゴールシークプロンプトとは「〇〇〇をしたい」というゴールを設定し、どのようにしたらそのゴールを実現できるのか?という問いを繰り返していき、ゴールを探索するという手法であり、一般的に次のような構造を持ちます。
- ゴールを設定する
- ゴール達成に必要な手順に分解する
- 必要な変数を抽出し、ゴールを再定義する
- ゴールを達成するために手順を一つずつ実行
この構造になるよう、プロンプトを作成します。
バックアップシステムを提案してもらう
今回は、Webアプリケーションのバックアップを行うシステムの検討をしてもらおうと思います。
ちなみに、ChatGPTにそのままそれを聞いても、おそらくこのような会話になってしまうのではないでしょうか。
それはその通りですが、あくまでごく一般的な内容ですので、残念ながらそのまま利用できる形ではありません。
そこでゴールシークプロンプトを使ってみます。次のようなプロンプトを用意してみました。
次のプロセスに従ってゴールを達成するために適した提案を教えてください。 このプロセスは、より具体的な提案になるよう、私がOKを出すまで繰り返し行ってください。 # ゴール バックアップシステムを構築したい # ステップ1 最初に何に利用するバックアップシステムなのか、私に聞いてください。 私が質問に回答するので、その回答をもとにゴールを達成するために必要な手順に分解してください。 # ステップ2 ステップ1で分解した手順を列挙し、それぞれの手順を実行するのに必要な変数を抽出してください。 # ステップ3 ステップ2で抽出した変数を用いて、ゴールを再定義してください。 # ステップ4 ゴール達成のためにステップ2で列挙した手順を一つずつ実行してください。
さて、うまく動くでしょうか?
社内Webツールのバックアップシステムを提案してもらう
先ほどのプロンプトを使って、社内Webツールのバックアップシステムを提案してもらいましょう。
まず、GPT-4を選択します。
プロンプトを入力します。
すると、ステップ1の質問が表示されます。
この問いには、仮に以下のように回答してみます。
バックアップを取るデータの種類は何ですか?(例:ドキュメント、写真、データベースなど):ドキュメント、データベース バックアップを取るデータの総量はおおよそどのくらいですか?:1TB バックアップの頻度はどのくらいを想定していますか?(例:毎日、毎週、毎月など):毎日1回 バックアップデータの保存期間はどのくらいを想定していますか?:1年間 バックアップデータの保存場所の希望はありますか?(例:外部ハードドライブ、クラウド、オフサイトなど):オンプレ バックアップシステムに求める主な機能や要件はありますか?(例:暗号化、圧縮、バージョン管理など):圧縮、暗号化、バージョン管理
すると、ステップ2では、ChatGPTが具体的なゴール設定に必要な手順を教えてくれました。
ステップ3では、抽出した変数を使い、先ほどまで曖昧だったゴールをより詳細に再定義してくれます。
そして、この詳細なゴールに到達するための手順を示します。
ここで、もうあと一歩説明が欲しい気がするのですが、このような場合は以下のように「いいね、続けて」と指示するとより詳細に説明してくれることがあります。
今回も、こちらの指示を待っていたようで、続けるように指示したところ最終的な詳細手順が出力されました。
だいぶゴールが明確になってきたような気がしますね。
あとはゴールに向かって、それぞれの手順をさらにブレイクダウンするようChatGPTに指示するだけです。
今回は紙面の都合でここまでにしますが、さらにブレイクダウンしていくことで、手順は具体的なものになっていきます。
まとめ
「バックアップシステムを構築したい」という曖昧な指示を出して、あとは質問に答えるだけで、ゴールに至るまでの内容を具体化してくれました。
あたかも、ベテラン経験者や専門家がアドバイスしてくれているかのようです。
システム構築に限らず、ゴールシークプロンプトを使うと、ChatGPTとやり取りをしながら、詳しく知らないことでも、検討を詳細化したり、新しい内容を検討したり、といったことができそうです。