こんにちは。
@shin0higuchiです😊
昨日Elastic Stackの6.3がリリースされました。
前回のElastic{ON}から3ヶ月経ち、その中で紹介された機能が徐々に盛り込まれて来た形です。
6.3での変更点をざっくりまとめます。
X-Packの追加インストールが不要に
これまでのElastic Stackは、OSS部分のコードをインストールし、有償部分のX-Packを追加インストールする形でした。
当然X-Packのコードを読むことはできませんでした。
しかし、6.3からX-Packの部分も含めてコードが公開されるということで、最初からX-Packもインストールされた状態になります。
※X-Packの全ての機能を無償で使えるようになったわけではありません。
X-Packのトライアル期間は従来通り30日間で、有効化するにはKibanaのlicense managementで設定します。
(直接APIを叩くことももちろん可能です)
Monitoringもデフォルトでオフになったので、利用したい場合はKibanaから有効にしましょう。
SQLサポート
実は2017年のElastic{ON}で既に発表されていた内容なのですが、
ElasticsearchでSQLライクな検索が可能になりました。
Elasticsearchのquery文法は独特なので、学習コストを下げる意味でも有用だと思いますし、外部アプリケーションとの連携もしやすくなるのではないでしょうか?
CLIが提供されるほか、下記のようにAPIも提供されています。
(Kibana上でSQLを書く日がくるとは....)
詳細については、もう少し使い倒してからにしたいと思います。
Rollup API
センサーから上がってくる数値情報などを扱う際によくこんな要望が出てきます。
「直近1週間は1秒ごとのデータが欲しいけど、古いデータは1日ごとの集計値だけ欲しい」
今までは外部でcronを設定したり、Watcherで実現するなどだったと思いますが、ついにX-Packの機能として提供されます。
それがRollup APIです。
次のようなrollup jobを登録しておくだけで、内部でうまく集約してくれます。
これは便利ですね😊
PUT _xpack/rollup/job/sensor { "index_pattern": "sensor-*", "rollup_index": "sensor_rollup", "cron": "*/30 * * * * ?", "page_size" :1000, "groups" : { "date_histogram": { "field": "timestamp", "interval": "1h", "delay": "7d" }, "terms": { "fields": ["hostname", "datacenter"] }, "histogram": { "fields": ["load", "net_in", "net_out"], "interval": 5 } }, "metrics": [ { "field": "temperature", "metrics": ["min", "max", "sum"] }, { "field": "voltage", "metrics": ["avg"] } ] }
Index management
Kibanaの画面上からIndexの設定の確認や操作ができるようになりました。
Indexに適用されているMappingを確認したり、
Indexの設定を変更することできます。
Auto-complete in the Query Bar
Kibana画面上部にある検索バーに、補完機能が入りました。
今までフィールド名やデータ型を思い出せず、歯がゆい思いをした方もいらっしゃるのではないでしょうか?
例えばDiscoverの画面で、
このように補完してくれます
最高です。
まとめ
ここでは紹介できなかった新機能もあります。みなさんも是非触ってみてください。
各機能の詳細などについては別途記事にするかもしれません。お楽しみに。
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