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Elastic{ON} 2017 1日目 | Keynoteレポート #elasticon

Elastic{ON}2017 レポートのまとめはこちら!!

サンフランシスコからこんにちは。@です。
Elastic{ON} 2017 サンフランシスコ、Keynoteセッションはじまりました。

イベント会場に早々と到着し、準備していたところ、
つい興奮しすぎて、開始前からブログを1本書いてしまいました。
そして、最初のセッションであるKeynoteがはじまりました!

Dance!!

Keynoteはダンスからはじまりました!

ダンサーの背後にダンサーの動きと同期しているかのような時系列データが見えています。
どうやらダンサーの体に貼ってあるセンサーの状態を可視化しているようです。

今までは1秒以内に検索のindexを貼るのは難しいと聞いていましたが、
このグラフの横軸を見ると、レスポンス時間が1秒を切っているように見えます。


このダンサーの動きの可視化はHeartbeatを使って、可視化しているようです。
きっと2日目のBallerinaのセッションで話されるのではないでしょうか。

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そして、Elastic社のCTO Shay Banon氏の登場です。

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新機能の紹介

さて、ここから新機能の発表がはじまりました!

Filebeat modules

FIlebeatが「simple things should be simple」をコンセプトに更に使いやすくなります。

デモでは、Filebeatでnginx moduleを指定していました。
nginxのログから簡単にKibanaのDashboardを作成したり、解析することができます。

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また、system moduleを使って、sshログを監視する様子もみることができました。
いずれも、非常に簡単に作れそうな印象を受けました。

これは、Elastic Stack 5.3でリリースされる予定です。

New Kibana Visualization

KibanaのVisualizationが強化されます。
特に注目の機能は「Time Series Visual Builder」です。

「Time Series Visual Builder」は時系列解析のVisualizationを作る機能です。
細かな設定をKibanaの画面上で設定することができます。
複数のカラムに対する時系列の解析、移動平均などの可視化も可能です。

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この機能はElastic Stack 5.4でリリースされる予定です。

Machine Learning

遂にきました!Machine Learning!
以前まで、PrelertのシステムとElasticsearchが連携している媒体がβ版として配布されていました。

本日、Prelertを「Machine Learning」として正式リリースする発表がありました。
Prelerについては、弊社ブログで紹介しています。

acro-engineer.hatenablog.com

Machine LearningはKibanaのPluginとして搭載される予定です。
Machine Learningの設定は非常にシンプルです。

Aggregation方法とbucket spanを設定すると、自動的に
時系列データの異常検知・解析が可能です。
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薄い水色が正常として判断可能な許容範囲を示していて、
異常として検知された値が、
どの程度正常値から外れているのか確認しながら設定ができます。
使いやすそうですね。

さらに、Multi metricを選択し複数系列を使った解析もできそうです。
この機能は後日、Machine Learningに関するセッションがあるので、
深く聞いてみたいと思います。

Machine LearningのリリースはElastic Stack 5.4を予定しています。

IBMのデモ

プラチナスポンサーであるIBMからプレゼンテーションがありました。
IBMはElastic{ON}のプラチナスポンサーです。
Watsonの紹介をしていました。

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Elastic Cloud Enterprise

Elastic Cloud Enterpriseの紹介です。
デモでは、クラスタのステータス確認をするダッシュボードや
画面からクラスタの起動・停止をしていました。
また、Elasticsearchのアップグレードなど様々な操作ができるとのことです。

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Elastic Cloud Enterpriseのリリースは、2017年4月を予定しています。

Elastic Award

Elastic Awardです。
Elastic Awardはユースケースとして優秀な企業に贈呈されます。
今年は、eHealth, IST Research, NoSchoolViolence.orgの3社です。

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a glimpse into the future

SQL

Elasticsearch SQLの発表がありました。
Elasticsearchに対して、SQL likeなクエリを発行して操作することができるというものです。

デモでは、SELECT文を使ってデータを取得したり、
EXPLAINという機能を使って、
SQLからどのようなElasticsearchのクエリの発行がされているかを表示したりしていました。

ODBC経由での接続もできていました。
以下はDbVisualizerというDB接続ソフトで接続するデモを撮ったものです。
ツールからSQLを実行し、データを可視化できています。

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また、SQLAPIが追加され、KibanaのConsole上からSQL likeなクエリを実行することができるようになります。
SQL機能のリリース時期は、Coming Soonとのことで、明確に言及はされませんでした。
明日、SQLに関するセッションがあるので、リリース時期に関してはそちらで言及があるかもしれません。

Kibana Canvas

突然、ボランティアに参加する人たちの、モチベーションについて、
PowerPointで作ったらしいプレゼンがはじまりました。

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Keynoteを聞いている私達もなんだろうと疑問に思っていました。

すると、プレゼンテーションがいきなりKibanaの画面として、表示されました。
なんと、Kibanaの画面を使ってプレゼンテーションをしていたようです。

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新しくCanvasと呼ばれる機能が追加されます。

Kibanaを使って、コンポーネントを自由に配置できたり、画像や図形を描画したりできます。
これらを利用し、1枚のボードを作れます。
以下は左にあるコンポーネントの色を変えたところです。

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また、キャンバス上に配置するのがグラフの場合はTimelionの表記のクエリを書けます。

これがあるなら、顧客へのレポートは、
全てこれでまかなえそうではないですか!
早くほしい!

こちらもリリース時期はComing Soonとのことです!

最後に

Opening Keynoteは当初、1時間30分の予定でしたが、結局2時間かかるほどの盛りだくさんな内容でした。
さぁ、これからElastic{ON}開始です!これからいろんなセッションへ参加してきます!

Elastic{ON}2017 レポートのまとめはこちら!!

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